日本体力医学会が千葉で開催されました。
研究をしていた頃は積極的に発表したのですが、今回は、ただ参加してきました。
この学会は、体力や健康に関する研究成果を発表し、討論する学会です。
近年は、こどもの体力低下、生活習慣病予防のための運動
に関する研究発表が多くなってきています。
興味深かった講演や発表について、少し、皆さんにもご紹介していきたいと思います。
放送大学教授で環境建築家の仙田先生が「こどものあそびと運動意欲を喚起する環境」
というタイトルで、講演されました。
仙田先生の作品
岡崎げんき館(愛知県)
仙田満 環境デザイン研究所 http://www.ms-edi.co.jp/
フィンランドでは、休み時間にこどもたちを全員外に出すそうです。
あの、寒いフィンランドでです。
狭い空間に閉じ込めることは、こどもたちに良くないと、
外遊びの大切さを訴える意味でフィンランドの例をまず、お話され、
遊びは、身体性、創造性、感性、社会性を育むのであり、
そのためのしかけを大人がしてやるべき、とお話は続きました。
また、先生のご専門の研究の結果から、遊び場の条件として、
安全で変化に富んでいる、シンボル性の高いものがある、
めまいを体験できる部分がある、などを挙げておられました。
そして、自然には生物がおり、生と死に触れ合うことができるので、
自然の中で遊ぶことは重要なのだとも言われていました。
こどもの体力低下が叫ばれて久しいですが、
こどもの体力低下は、日本の将来にとっても大きな問題だと思います。
レテはこどものクラスを大切に考えています。
その背景には、私のこんな危機意識があるのです。
Y.K.