トレッキングの歩き方 1

過日、グループを引率してトレッキングに行ってきました。

奥多摩の倉戸山です。

倉戸山は奥多摩湖の北にある山で、上りも下りも奥多摩湖を見ながらのとても気持ちが良いコースです。
特にこの時期は新緑が本当に美しく、清々しい空気をたくさん吸い込みながら楽しく爽やかなトレッキングとなります。
私のトレッキング指導も4年目となります。何年もの間、参加者が1人とか2人とか寂しいスタートでしたが、今は参加者が8名を超えることが多くなりました。

倉戸山は急登が続くなかなか厳しい山です。
グループには70歳を超えるメンバーもいて、リーダーが十分に配慮しなければ怪我に繋がります。

トレッキング参加者には事前に手作りの「しおり」を配布していますが、そこには、山の登り方と下り方が書いてあります。

トレッキングの指導書を見ると、足裏全体で地面を踏んで歩くようにあります。

結果的にそうなるのですが、私は、踵から登るように指導します。軸足(斜面下の足)を底屈させて反対の足を上げるのではなく、股関節を積極的に曲げて踏み出す足の踵をできるだけ上げて踵から踏み出します。

そうすると、軸足となる斜面の下の方にある足のふくらはぎに負担をかけずに踏み出すことができるからです。足を踏み出したら、踏み出した方の足の太ももを使って膝をぐっと伸ばし身体を斜面の上の方に持ち上げます。

中高年のトレッキングでは、ふくらはぎをつってしまう場面が良く見られます。それは、軸足(斜面下の足)を底屈させて登るからです。そうでは無く、踏み出す足を股関節を曲げて高く持ち上げ踵から着地し、腰を上方に移動させながら太ももの筋肉を使って膝を伸ばして登ります。そうすれば、ふくらはぎに負担をかけずに登ることができ、つることがありません。

この方法を用いると足の疲れが軽減し、怪我の予防にとても有効です。
今回のメンバーもこの急登が続く山を最後までおしゃべりしながら登りました。登り方、そして登るスピードでトレッキングが全く違ったものになります。メンバーが山頂まで楽しそうにおしゃべりをしながら登っている様子を見て、心の中でガッツポーズ。

トレッキングは山の可憐な花々に出会えるのも大きな楽しみの一つです。今回も、可愛らしいオレンジ色のヤマツツジを何度も見ることができ、とても癒されました。
 トレッキングは、上手く利用すれば身体にも心にも良い素晴らしいツールです。

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